本当のことを知ってほしい!「ヒートショック症候群」

ほとんど知られていませんが、

交通事故で亡くなる方が年間 4,100人になのに対して、ヒートショックで亡くなる方は 年間 約 1万7000 人 もいるのです..。

あるお医者さんの話から、「大震災が来るのは数年、数十年に一度。亡くなる方も数千人ですが、冬は毎年必ずやって来て1万数千人の方が亡くなられています。」

住宅をつくる前に、ぜひ「ヒートショック症候群」の本当のことを知ってください。

※「ヒートショック」

急激な温度変化により身体が受ける影響のことで、比較的暖かいリビングからまだ冷たい浴室、脱衣室、トイレなど、温度差の大きいところへ移動すると、身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがある。
そうしたヒートショックの要因となる住環境のリスクを「暖差リスク」と呼び、特に冬は住宅内の温度差が大きくなるため、注意が必要である。 日本の入浴中の急死者数は諸外国に比べて高いとされ、その理由は浴室と脱衣室の温度差であるとされる。(wikipediaから抜粋)

本当のことを知ってほしい!「ヒートショック症候群」

一番危険なのが「浴室」

住宅内で最も危険な場所が「浴室」です。

グラフを見ると、

  1. 冬にヒートショックの発生件数が多くなる
  2. 浴室温度の違いによって血圧の変化が異なる

ことがおわかりいただけるかと思います。 

冬、お風呂に入る際、寒い脱衣所で服を脱ぎ身体を洗うまで浴室内が寒いので血圧が急上昇してしまい、

その後湯船につかると、暖かさにより今度は血圧が急降下します。

長野県の死者は、北海道の2倍!

この急激な血圧の上下による気絶が高齢者を襲います。

若いうちは大丈夫でも50歳位からその血圧差に耐えづらくなります。

(気絶が浴槽内で起きてしまうと溺死につながってしまうのです)

ヒートショックによる死亡者は、年間で約1万7000人。

これは、年間の交通事故死者(4,100人)の、実に4倍以上です。

寒い地域ほどヒートショックによる死者が多くなるように思われますが、実は違います。

都道府県別でみると、死者数が少ないのは、温暖な「沖縄県」と全館暖房が多い「北海道」なのです。

ヒートショックにならないためには、全館暖房にする他ありません・・・

「家の温め方」と「ヒートショック」の関係を知る

50年前の住宅

50年前の住宅は・・・
無断熱コタツなど局所暖房で身体を温めていました。
暖房域は、赤い色のコタツの中だけです。暖房している熱は、コタツから室内に漏れる程度でした。
暖房していない室内はどこでも外気と同じ温度でしたから、居間から廊下へ出てもヒートショックはなかったはず。 
しかし、浴槽でのヒートショックは相当発生していたと思われます。

数十年前~の住宅

建物外周を断熱材(オレンジ色の外周)に囲われて建物内外の温度差を保ちやすくなりました。
けれども、暖房域は赤い色のリビング・ダイニングのみ。
室内間は断熱していませんから、リビングからの熱は屋外ではなく廊下や上階へ逃げてしまいます。
暖房していない部屋まで暖めるには全く不足の熱源ですから、廊下や脱衣室、浴室やトイレなどは暖まらず、リビングから廊下へ出ただけでもヒートショックに見舞われてしまいます。
冬、暖房している場所といえば「リビングのみ」のご家庭がほとんど。
「廊下や洗面所、トイレを暖房するなんてもったいない…」と、我慢をしているのは日本人だけのようです…。
我慢を美学としている日本人の考え方を変えなければいけません。

数十年前~の住宅

2020年、新築住宅の半数は・・・
「ゼロエネルギー住宅」にするのが政府目標。

建物外周を、現在よりもずっと断熱性の高い性能(オレンジの厚い外周)にして、全館どこでも同じような温度(建物内どこでも暖かい赤色)にします。

これなら、建物内でヒートショックなど無くなります。(断熱先進国は、既にこのような住宅ですからヒートショックでの溺死数も少ないと思われます。)

しかも、外皮の断熱性能向上により暖冷房にかかる熱源の費用も格段に少なくて済みますから、現在の住宅並みかそれよりも少ない費用で全館の暖冷房が可能となります。

このような「超断熱」住宅にソーラー発電設備を(大量でなく)設置することで、「ゼロエネルギー住宅」に簡単になってしまいます。

やっと、経済(我慢)よりも健康を優先できる住宅になります。

当社では、この「超断熱」住宅を、すでに2015年からモデルハウスとして展示しています。